新冠町は、国民健康保険診療所と周辺福祉施設の移転改築を計画している。2016年度策定を目指す公共施設等維持管理計画の中で基本計画をまとめ、17―18年度にも調査と基本設計を進める考えだ。
中央町5の14にある同診療所は1970年にRC造、2階、延べ2479m²の規模で病院として建設された。町内唯一の公的医療機関で、09年には病床数を69床から18床に削減し、診療所へと移行した。
81年には接続する形でRC造、2階、延べ384m²の保健センターを整備。また、83年に建設されたRC造、平屋、延べ1838m²の町立特養老人ホーム恵寿荘とも渡り廊下で結ばれている。
同診療所は建設から46年が経過し老朽化が進んでいることに加え、ことし1月には病床を廃止して無床診療所に移行。入院病棟が不要となったことから、改築による施設のコンパクト化を目指すことにした。
また、診療所周辺は津波浸水区域に指定されているため、改築を機に浸水区域外や高台へ移転する方針。保健センターや恵寿荘についても、利用者や入所者の安全を考慮し、併せて移転を検討している。