池田町は、ブドウ・ブドウ酒研究所(通称・ワイン城)の耐震改修を計画している。施設内に吹き抜け空間が多く、外観は特徴的なことから、利用者の動線や外観に配慮した改修を施す方針。施設内のレストランやテナントなどの関係者や町議会の意見を聞き、2016年度末までに整備の方向性を決めたい考えだ。
清見83の3にある同研究所(RC造、地下2地上4階、延べ4174m²)は1974年の建設。ワイン熟成室やショッピングエリア、レストランなどで構成し、重要な観光施設になっている。旧耐震基準で建てたため、02年度に耐震2次診断を実施したところ、一部で強度不足の箇所が見つかった。
町は、一般的な耐震改修だと利用者の使い勝手や外観に大きく影響することから、コンサルタントに改修手法の検討を依頼。増設壁の配置などを工夫すれば人の行き来に影響がなく、外壁は最小限の改修で済み、一般的な耐震改修費用より安くなるとの回答を得た。これを受けて耐震改修をする方針を固めた。
併せて機械・電気設備の長寿命化や、観光地としての魅力向上につながる改修も検討し、整備の方向性を定める。