施設整備費は最大で2592億円-札幌市が冬季五輪招致へ開催計画案

2016年05月02日 19時06分

 札幌市は、2026年の招致を目指し国とJOCに提出する冬季五輪・パラリンピックの開催概要計画案を発表した。各競技種目などで使用する会場はほぼ固まったが、スピードスケート会場のみ札幌と帯広を候補地とする2案を提示。競技・非競技施設と用地取得費を含む施設整備費は、札幌案を採用した場合が最大となり、16年試算で2592億円に上る。14年の招致表明時に比べ、155億円減少。新設はゼロとし、既設か建て替えを優先する。仮設で無駄を省き、建設費の圧縮を図る方針だ。

 同案によると、大会は五輪が26年2月6―22日の17日間で7競技98種目、パラリンピックが3月6―15日の10日間で5競技72種目を実施する。

 競技会場は1972年大会で使用した手稲、大倉山、真駒内の遺産を生かし3つのメモリアルエリアと、札幌ドームを中心とした福住・月寒ゾーンの新たな総合スポーツエリアで構成する。

 持続可能性に配慮した五輪とするため、建て替えで整備する競技施設は、夏冬問わず多目的に活用できる稼働率の高い施設とする。開閉式会場となる選手村やメディアセンターなどの非競技施設は、既存の同種用途施設の再整備と連動させ、用途変更なども想定した民間施設の借り上げ方式を導入する。

 また、72年の前回大会で整備した競技施設や、既成市街地は官民一体で再生するほか、ホテルのグレードアップや民間ビル建て替えを支援。まちのリニューアルを促進する考え。

 選手村は、札幌ドームと近接して整備し、周辺にスポーツ科学・医学・情報研究の推進機関や、スポーツ振興の機能を整備する。後利用では最先端の環境技術を駆使した「人と環境にやさしいスポーツビレッジ」を計画。道産木材の利用や、水素を使用した燃料電池式自動車の導入などにより環境負荷低減を図る。

 開催経費は、スピードスケート会場について、道立の真駒内屋外競技場を建て替える場合と、帯広市の明治北海道十勝オーバルを活用する場合の2パターンを提示。それぞれの開催経費は16年試算で、札幌案が4052億円(うち開催地負担額978億円)、帯広案が3841億円(931億円)。これに26年時点の物価上昇に伴うインフレ率などを乗じると、札幌案が4565億円(1102億円)、帯広案が4328億円(1050億円)となる。

 計画書は、5月連休明けの市議会に報告した後、有識者会議などを経て8月にも国、JOCに提出。市によれば、招致プロセスは8月5―21日のリオオリンピック前後にIOCから公表される見通し。これを受けて10月にも国とJOCが立候補の可否を判断。市が12月にも正式に立候補を表明する運びだ。


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

  • 北海道水替事業協同組合
  • 日本仮設
  • オノデラ

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

4町で新設方針も 十勝管内で道の駅整備機運高まる
2022年11月10日 (4,243)
羽生結弦選手プロに
2022年07月21日 (4,226)
22年度上半期ゼネコン道内受注高ランキング 首位は...
2022年11月09日 (3,594)
日ハムBP起工式 大林組・岩田地崎JV竹中所長の思...
2020年04月14日 (2,530)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (2,523)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 行政書士 new
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第26回「ヒューマンエラー対処法」職場全体で予防する環境を構築することが多様な人材の活躍につながります。

連載 旧双葉幼稚園
建築から1世紀

旧双葉幼稚園建築から1世紀
旧双葉幼稚園園舎が完成から100年を迎えた。園舎の歩みと次の1世紀に向けた取り組みに迫る。

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第243回「感染拡大」。ワクチン効力低下も原因です。若い世代への接種督励を。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第26回「暖炉とマントルピース」。コミュニケーションを円滑にする仕掛けが潜んでいそうです。