稚内市は、旧稚内大谷高跡地で計画しているみどり公園整備の基本設計を、標準型プロポーザル方式で7月上旬にも発注することを検討している。入札選定委員会で実績などを踏まえて4―5社程度を指名し、プレゼンテーションやヒアリングなどを経て、7月末にも最優秀提案者を決める見通しだ。業務期間は2017年3月末までを見込み、年内に市議会民生文教常任委員会で中間報告をする。
同市は、16年度当初予算案に実施設計費などを盛り込んだが、維持管理経費の課題や市民との合意形成が不十分といったことが指摘され、市議会で関係費用を削除した修正案が可決されていた。そのため、第2回定例市議会に基本設計調査と測量調査の費用2697万5000円を盛り込んだ補正予算案を再度上程し、22日に可決された。
基本設計は、新築するカーリング場のほか、既存施設を活用して整備する多目的運動施設や武道場など、みどり公園整備全体を対象としている。カーリング場は、延べ3000m²の規模を想定し、カーリングホールのシート数を3―5シートの規模別で複数案をまとめる見通し。ホールのほか、観覧席、管理事務室、更衣室、シャワー室、多目的ホールなどを盛り込む。
既存施設活用は、屋体(S造、平屋一部2階、延べ約740m²)を多目的運動施設に、校舎(S造、2階、延べ約1190m²)を武道場に改修する計画となっている。
このほか、第2回定例市議会で予算化した測量調査についても条件付き一般競争で公告し、7月中に入札する予定。16年度内に基本設計をまとめ、17年度にも着手する実施設計に備える。