登別市がホテル・旅館6棟の耐震改修に9億円補助-1棟は着工済み

2016年07月06日 19時21分

 登別市は、耐震改修が必要な登別温泉の大型ホテル・旅館5事業者6棟分の工事費補助として、着工済みの1棟を含め9億2000万円を見込んでいる。工事費の総額は40億円を超える見通しだ。未着工5棟のうち1棟は設計中で、年度内に補助金を受けて耐震改修に入る計画。残り4棟のうち2棟は今後具体的な検討を進める考えで、2棟は対応を決めていない。

 国は、2013年に改正耐震改修促進法を施行。1981年5月31日以前に着工した3階建て以上かつ延べ5000m²以上の病院、ホテル・旅館などの大規模建築物に対し、15年末までの耐震診断実施と結果報告を義務付けた。

 市は耐震診断費補助を14年4月、改修設計費補助を15年4月、耐震改修工事費補助を15年11月に、それぞれ制度化。このうち工事費は、診断結果で耐震性を満たさないと判断したもののうち、19年3月31日までに補強設計に着手するものを対象としている。

 市が国と道からの間接補助分も含め23%、国がこのほかに21.8%を補助し、残る55.2%は事業者側が負担する。

 登別温泉にあるホテル・旅館のうち、6棟が建築年次、階数、面積などの基準に該当。いずれも耐震診断で補強の必要性が判明した。

 このうち登別温泉(本社・登別)が所有し、グランビスタホテル&リゾート(同・東京)が運営するホテルゆもと登別は既に工事を実施中。設計中の1棟は第一滝本館(同・登別)とみられ、市は年度内に補正計上することにしている。

 残る4棟のうち、今後は2棟について実施設計が検討されているが、詳細は未定。事業者の意向に応じて市も補助金を補正する考えだ。


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