函館市がプロポーザルで選定するJR函館駅前の市有地等整備事業者について、3者が応募書類を提出した。9月のヒアリングを経て、同下旬にも事業者を決める。
事業用地は、函館市若松町43の5ほかの9887m²。市が公募主体となり、市、JR北海道の所有地を一体的に整備する民間事業者を5月から募り、4者が応募登録をしていた。
その後、締め切りの9日までに3者が書類を提出した。学識者や民間団体などで構成する審査委員会で最優秀提案者、次点者を市長に推薦。事業者とは10―50年の期間で賃貸契約を結ぶ。
用地は2013年に洋菓子店のペシェミニョン(本社・函館)を事業主体に協定を結んだものの、14年5月に白紙となった。今回は、賃貸期間の範囲を拡大するなど条件を緩和して再公募した。
協定の締結後、事業者は18カ月以内で着工することになっている。市は「複数の応募があったことは喜ばしい。にぎわいが創出される施設を期待しつつ、実現性・継続性をしっかり見極める」と話している。