千歳市が給食センターを再整備へ-17年度内に基本構想

2016年08月17日 19時09分

 千歳市は、学校給食センターの再整備を計画している。学校給食衛生管理基準に適合した施設として、安全な給食や幅広いメニュー提供を目指すもの。2017年度までの2カ年で、必要な機能や規模などを盛り込んだ基本構想をまとめ、この中で増改修で対応するか移転新築とするかも判断する。10月末までを業務期間とする基本調査は、北海道日建設計で進めている。

 流通3丁目1の11にある学校給食センターはRC一部S造、2階、延べ2972m²の規模で、1993年に完成した。最大1万3000食を調理できる機能を持ち、現在は市内の児童生徒、教員らに1日9000食を提供している。

 築23年ほどだが、供用後の2009年に施行された学校給食衛生管理基準に適応していない上、施設が狭く調理機器の更新ができないことから、サラダやあえ物などの冷たい料理や、焼き物が提供できないといった課題がある。

 保護者や児童生徒が希望するメニューや、アレルギー原因物質が混入しないための専用ラインを必要とするアレルギー除去食も扱えず、食物アレルギーを持っている児童生徒に対しては個別、または全員に当日の献立で食べられない食材の有無を確認するなど、声掛けによる指導を実施している状況だ。

 こうした課題に対処するため、市教育委員会は再整備の基本構想策定に向けた検討を、昨年11月に庁内で開始した。この中で現在地での改築、増改修、または移転新築といった整備手法を固めるほか、必要な機能や面積などを詰めていく。基本・実施計画や設計は18年度以降となる見通しで、工事スケジュールは財政状況を踏まえて判断する。


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