稚内市が計画のカーリング場、最大想定規模は5シートで3300㎡

2016年11月28日 19時07分

 旧稚内大谷高跡地で複合スポーツ施設のみどり公園整備を計画している稚内市は、中核となるカーリング場新築の試算結果をまとめた。競技コースを5シートと想定した場合、規模は最大で延べ3314m²、工事費には14億3718万円が必要となる。基本設計は山下設計が進め、2016年度内に出来上がる。17年度から実施設計に移り、18―19年度の2カ年で施工、20年度の外構整備を目指している。

 稚内市議会が28日に開いた総務経済常任委と民生文教常任委の連合審査会で、市担当者が基本設計の中間報告をした。

 同事業は、緑3丁目14の1にある旧稚内大谷高跡地に、カーリング場を新築し、空き校舎改修により屋内多目的運動施設や武道場整備などを図り、スポーツセンターの機能移転を進めるもの。

 配置案は旧校舎の北西側にカーリング場を新築し、旧校舎・屋体を渡り廊下でつなげる配置を想定。駐車場は60台程度で検討し、市道緑15条線を挟んだひかり広場と階段で結び総合公園として機能を向上させる。

 カーリング場の整備案としてホールを3―5シート別に試案を示した。5シートでは2階、延べ3314m²の規模で、工事費に14億3718万円(税抜き)と算出。4シートでは延べ床面積が340m²減で、13億4934万円。3シートでは1050m²減で11億7788万円を試算する。5シート案では観客席を180席程度を確保。体験型観光や学校授業でも利用可能で、全国規模の大会も4シート以上で開催できるとみている。ランニングコストは、5シートでカーリング場と既存施設含め年間4647万円。これらを踏まえ市では、シート数を基本設計が進む段階で固める考え。

 既存施設活用では、旧校舎を改修して1階に剣道場2面や室内アーチェリー場、更衣室や防災備蓄庫などを配置。2階は柔道場2面とダンススタジオとして活用する。旧屋体は屋内多目的運動場に改修し、人工芝を敷き野球やフットサルなどに対応。既存ステージは弓道の的場に改修し、弓道場としても利用が可能な設計となっている。施設周辺には公園施設や散策路の整備も検討する。


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