十勝管内市町村の土木施設災査定結果は91カ所で40億円

2017年01月19日 19時06分

 台風や大雨に伴う十勝管内市町村所管の2016年公共土木施設災の査定結果は、16市町村を合わせて91カ所、総額40億1886万4000円に上っている。工種別の内訳は、河川が16カ所で2億4226万2000円、橋梁が20カ所で29億5491万2000円、道路が55カ所で8億2169万円。被害が最も甚大な市町村は、ペケレベツ橋の落橋や錦橋の橋脚沈下など37カ所が被災した清水町で、決定額は11億3814万7000円となっている。(市町村別の詳細一覧は1月20日付本紙に掲載)

 16年8、9月に相次いで豪雨をもたらした台風7、9、10、11号による被災箇所が対象。十勝管内では10―12月にかけて5回の災害査定を受けた。

 士幌町の士幌上音更線西上橋(196×8・7m、5径間ポストテンション方式PC単純T桁)は音更川の護岸が破損して橋脚が沈下して上部が崩壊。今回の査定により管内で最も多い7億3629万6000円が決定した。発注時期は国や道と協議中。

 上士幌町は、勢多鉱山線萩ケ岡橋(79・4m)で4億1857万円の被害があり、5月補正予算に復旧費を盛り込み発注する方針。

 清水町は、37カ所ある被害のうち、14カ所は応急本工事を発注済み。14カ所は年度内に発注し、17年度当初予算には6カ所を計上。残る清水羽帯間道路ペケレベツ橋など3カ所は国や道と協議して決める。

 新得町は、中新得川と学校通を2月に発注する。道路、橋梁のうち6カ所は17年度、残る4カ所は18年度の予算で復旧する。

 芽室町は、芽室御影線上芽室橋など9カ所を2月から3月末までにかけて発注する考え。

 帯広市では、岩戸・戸蔦線にある明星橋に2億1726万1000円が決定。同橋は3径間鋼板桁橋で1978年に完成した。台風10号で橋台周辺の土砂が洗掘され、橋台自体が倒れて1径間が落ちた。ことし1月に現橋の撤去工事を発注。5月までに完了させ本復旧に備える。同橋と道路2路線の復旧は、3月の補正予算か17年度予算で計上し、17年度中の完了を目指す。

 中札内村は、台風10号の影響で帯広市との境界に位置する戸蔦大橋の帯広側にある橋台が洗掘され、1億4766万7000円が措置された。今後延伸して復旧する計画で、18年度中の完了を目指している。


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