武田薬品など4社が札幌に共同物流施設-来春稼働へ

2017年02月27日 19時31分

 武田薬品工業(本社・大阪)、アステラス製薬(同・東京)、武田テバファーマ(同・名古屋)、武田テバ薬品(同・滋賀県甲賀市)の薬品メーカー4社は、札幌市内に共同の物流センターを新設する。施設概要などは明らかにしていないが、2018年3月に稼働を始める予定。施工業者は「既に地元企業に依頼している」(武田薬品工業)としている。

 4社はこのほど、地震など自然災害による非常時の医療用医薬品の安定供給や輸送の効率化を目的に、共同で保管・輸送する体制の構築と、物流センター設立の基本合意を結んだ。

 医薬品などの共同保管によって、品質確保や被災地への対応が迅速にできることに加え、輸送についても近年のトラックドライバー不足に対応し、トラック台数の削減にもつなげる。

 北海道を最初の取り組みの場として選んだ理由を武田薬品工業の担当者は「地域や市場規模の大きさから見て、十分に適切な場所」と話す。本道での事例を踏まえ、今後、全国的にこのような共同保管・輸送による体制構築を広めることについては「十分あり得る」とした。

 札幌市内に新設する物流センターの規模や建設地などは明らかにしていないが、設計を終え、施工業者の選定も終えているもよう。施設の管理業者に関しても見通しが立っているようだ。

 道内にある武田薬品工業、武田テバファーマ、武田テバ薬品の3社の各物流センターは、新施設に機能をそれぞれ移管する考え。


関連キーワード: 商業 建築

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • web企画
  • 古垣建設
  • 川崎建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,490)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,411)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,274)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,111)
おとなの養生訓 第170回「昼間のお酒」 酔いやす...
2019年10月25日 (887)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。