平取町が国保病院移転改築を7月にも入札-総工費は14億円

2017年03月09日 19時11分

 平取町は、2017年度から2カ年で進める国民健康保険病院移転改築を、主体設備一括で7月にも入札する見通しだ。町内業者と道内業者で構成した特定共同体による指名競争に向け、6月ごろ予備指名し、国からの補助金交付を待って8月にも着工する。総事業費は約24億円で、うち工事費には14億1960万円、監理費には2400万円を試算。17年度予算案には工事費8億5100万円、監理費1000万円を盛り込んだ。

 1963年に本町67の1に建設されたRC造、2階、延べ2500m²の既存施設を、現在地の南側に移転改築するもの。新施設の規模は2階一部塔屋、延べ3430m²で、RC造とW造の混構造を予定する。1階を外来、2階を病棟とし、機械設備を入れる塔屋が付いた本館と、調理室やエネルギーセンターを備え緊急時には避難場所としての機能も持たせる別館で構成。それぞれの2階を渡り廊下で接続する。設計は石本建築が担当した。

 診療科目は、従来の内科、外科、循環器科などを継続するほか、出張医による眼科を創設。入院病床は現在の48床から42床に減らす。

 共同体の参加申請を受け付けた後、7―8月に入札し、議会承認を経て本契約を締結。国土交通省の木造先導型サステナブル建築物等先導事業の採択が決まっており、工事費に充てる補助金の交付を待って8―9月に着工する見通しだ。工期は15カ月を予定。別途発注で外構整備を進め、施設内の機器や備品も設置した後、19年4月の供用開始を目指す。

 既存施設は19年度に別枠で予算を確保して解体。跡地には高齢者の生活支援ハウスや、医師住宅を整備する方向で検討している。


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