日本航空専門学校が千歳キャンパスに実習棟と女子寮新築へ

2017年04月04日 19時20分

 学校法人日本航空学園の千歳キャンパスと白老キャンパスを所管する日本航空専門学校(千歳市泉沢1007の95、梅沢忠弘学長)は、2018年3月に予定する国際航空ビジネス科エアラインコースの千歳キャンパスへの移転に伴い、女子寮と実習棟を1棟ずつ新築する。6月中に着工し、年内に整備を終える予定。また、18年4月に同コース移転後の白老キャンパスでドローンコースを新設する。操縦・情報処理能力を持つオペレーターを育成し、航空業界にとどまらず広い分野に卒業生を送り出す考えだ。

 客室乗務員やグランドスタッフを養成する国際航空ビジネス科は、航空業界の求人増で入学希望者が増加。白老町東町2丁目1の5にある白老キャンパスが手狭になっていることから、敷地が広く設備が整う千歳市泉沢1007の95にある千歳キャンパスに移転し、定員を40人から80人に拡大する。

 定員増に対応するため、航空整備科と空港技術科がある千歳キャンパスで実習棟と女子寮を新築する。女子寮は軽量鉄骨ブレース造、2階、延べ2334m²、実習棟はS造、平屋、延べ803m²の規模でそれぞれ整備する。設計・施工業者や事業費は公表していない。

 白老キャンパスでは移転後の跡地を活用し、18年4月にドローンコースを開設する。2年制、定員40人での募集を検討。キャンパス内にある既存の滑空場と800mの滑走路を利用してオペレーターを養成し、飛ばし方や画像の撮り方のほか、3D画像化やソフト操作、解析といった一連の情報処理能力を習得できるカリキュラムとする。DJI社製のファントム4やファントム4プロなどの機材を人数分導入する予定だ。

 白老キャンパスの担当者はドローンコース新設について「国の規制が強くなり、知識と技能を持つオペレーターを育成する必要が高まっている。ドローンについては建設業界が熱い。航空業界に特化せず、広く需要に応えなければならない」と話す。このため、卒業後の就職先としては航空業界よりも建設業や空撮分野、防災関連、農業や水産などを想定するという。

 法人本部である日本航空学園(山梨県甲斐市宇津谷445、梅沢重雄理事長)で希望者を対象に開講したドローンスクールが好評だったことから、白老キャンパスでも社会人向けのドローンスクールを開講することを検討している。


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