美唄市は、指名型プロポーザルで実施した市立美唄病院改築の基本設計の事業者を北海道日建設計に決めた。同社は21日に実施したヒアリングで、医療・保健・福祉の3施設が効率よく連携できる総合医療センターの整備などを提案。こうした考え方が高く評価され、特定者となった。市は6月1日に同社と見積もり合わせを行う。
市では、建設から50年以上が経過し、老朽化が進む市立病院の現地(美唄市西2条北1丁目)改築を計画。改築に当たっては、新たな病院とともに、保健福祉総合施設を建設する。
新病院は、3階、延べ7200m²を計画し、2018年度の着工、19年度中の開院を目指しており、既存施設解体を含む概算工事費に35億円を試算。一方、保健福祉総合施設は、平屋の延べ1400m²を想定し、建築費用には約5億円を見込んでいる。既存病院を解体してから建設するため、21年度の着工となる見通しだ。基本・実施設計は新病院と保健福祉総合施設を一括で行う。
21日のヒアリングには市が指名した7者のうち、6者が応じた。特定者の北海道日建設計は、医療・保健・福祉の3施設が効率よく連携できる総合医療センターの整備や災害に強く誰もが安心できる使いやすい施設、医療環境の変化に対応できるライフサイクルコストを抑えた施設整備などを提案し、審査で169点を獲得した。
次点者は医療・保健・福祉が一体となって市民を支え、育み、未来を奏でる施設整備を提案した石本建築事務所。こちらも審査で169点を獲得したが、多数決の結果、特定者は北海道日建設計となった。