札幌のウインズA館が建て替えへ-延べ1.5万㎡、21年春完成目指す

2017年08月02日 07時18分

 札幌中央アーバン(本社・札幌)は、日本中央競馬会(JRA)がテナントとして入るウインズ札幌A館を建て替える考えだ。札幌市中央区にある場外馬券売り場「ウインズ」の機能集約に併せたもの。新施設の規模はS造、地下2地上9階、延べ約1万5200m²で計画。既存施設の解体を2018年7月ごろから始める予定で、21年春の完成を目指している。

 JRAは、札幌中央アーバンが南3条西4丁目に保有するウインズ札幌A館と、隣接するアーバン札幌ビルの5、6階、南2条西5丁目にファイブスター札幌(本社・札幌)が持つウインズ札幌B館にそれぞれ入居し、場外馬券売り場を設けている。近年、インターネットの普及で入場者が減少。現在、1995年に記録した440万人の3割程度にとどまっている。

 入場者に対して施設がオーバースペックになっていることに加え、78年に完成したウインズ札幌A館(SRC造、地下1地上9階、延べ約1万6000m²)の建て替えに伴い、ウインズ札幌B館の機能を新施設に集約することを計画。併せてアーバン札幌ビルにある有料席のエクセルフロアも移転する考えだ。

 新施設では、待ち合わせに最適な大型ビジョンを備えたコンコースを設けるほか、機能をグレード分けした高級感のあるエクセルフロアなどを検討する。

 現在、基本設計をJRAファシリティーズが進めており、概要が固まり次第、実施設計を発注する。施工業者の選定は18年度に入ってからとみられる。

 1―5階にJRAの事務所と場外馬券売り場が入るウインズ札幌B館(RC造、地下1地上6階、延べ約6700m²)は、新施設の完成後に移転のため空室となる。このため、ビルを保有するファイブスター札幌では、室内の改装を施した後、21年冬にも再度テナント貸しすることを検討している。


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