岡山県を中心に福祉施設を展開する社会福祉法人経山会(岡山県総社市久米48の1、長野勇理事長)は、札幌市北区に定員80人規模の特別養護老人ホームを開設する。同法人が道内に施設を設けるのは初めて。同法人では「長年社会福祉に携わってきたノウハウを北海道の地で生かしたい」とし、今後の展開については「高齢者や障害者、子どもに関連する施設の開設を目指している」と話す。
同法人は現在、岡山、広島、兵庫、愛知の各県で特養老人ホームや保育所など12施設を運営。最近は、法人の施設理念をより拡大していきたいとの思いなどから、札幌や関東周辺といった都市部への展開に力を入れている。
札幌は政令指定都市であることや、同法人の拠点・岡山から飛行機でアクセスが良いこと、超高齢化社会の到来を控え、社会福祉へのニーズが高まっていることの3点から、特養建設の計画に至った。
建設場所は札幌市北区篠路5条8丁目214の5ほか。施設名称は「仮称・特別養護老人ホームしのろ三清荘」とし、RC造、4階、延べ5016m²の規模で計画。特養80床のほか、ショートステイ19床、福祉避難所スペース、居宅介護支援事業所も併設する。
工事は主体、設備一括して一般競争入札で実施し、10日の公告を予定。施工業者は札幌市の建築A等級を対象に募集する見通しだ。
設計・監理は大旗連合建築設計(広島)が担当。9月下旬に着工し、2018年7月の完成、同8月ごろの開設を予定している。
(※掲載当初、「定員90人規模」とありましたが、80人の誤りでした。おわびして訂正いたします)