やりがいある建設業

2017年10月26日 07時00分

 天分を発揮しやりがいを感じて生きている人は幸せだろう。絵本『天才こども建築家、世界を救う』(エクスナレッジ)は、あらためてそのことに気付かせてくれる

 ▼生まれてすぐ建築の才能に目覚めたイギー君が学校の遠足で島に渡った際、古い橋が崩れてしまう。皆が困っていると彼は有り合わせの材料で吊り橋を作り、無事帰ることができたという話。それを見て先生は思う。「つくることって、たいせつね」。先週の本紙に載った「私たちの主張~未来を創造する建設業~」作文コンクールの国土交通大臣賞受賞3作品を読み、その絵本を思い出した次第。いずれの作文からも、ものづくりに誇りとやりがいを感じ、生き生きと仕事をしている人の姿が真っすぐに伝わってきた

 ▼ジロー・工務店(江別)の大沢仁朗さんはこう書いている。「建設業界はまだまだ人の手が必要とされている。3Kがなんだ。それを上回るほどのやりがいがある」。30歳で大工に生涯を懸ける覚悟を決め工務店を開いたという。矢作建設工業(名古屋)の紀伊保さんは、全ての測量を担当した駅のホームに始発電車が入ってきたとき止めどなく涙があふれ、「俺…、感動している」。工事の完成がたくさんの人を感動させる建設業が大好きだという

 ▼新日本建工(高松)の宮本亜衣子さんは、「親方としてバリバリ仕事をしながら子育てもするという両立は大変なことだろうけど、ものすごくかっこいい」と将来の夢を描く。3人ともやりがいを感じ、心から楽しみ、向上を続けている。今でも、ものすごくかっこいい。


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