福島町は、道の駅の再整備を構想している。2018年度から2カ年で課題の洗い出しなどを進め、移転も視野に入れて基本計画を策定する考えだ。
第5次総合計画前期実施計画には、道の駅整備調査検討として18―19年度で600万円の事業費を盛り込んでいる。
現在の道の駅「横綱の里ふくしま」は福島143の1に位置する。駐車場やトイレ機能、特産品販売コーナーを備えるほか、道路を挟んで町出身の横綱をたたえる「横綱千代の山・千代の富士記念館」も隣接している。
ただ、現施設は国道228号に面しているものの駐車場の入り口が奥まっているため、大型バスが出入りしにくい上、駐車場も狭い。また、利用者からはトイレが暗い、狭いといった声も寄せられている。
そこで町は道の駅機能を充実させ、来訪者が快適に過ごせるようにと、18年度から2カ年で基本計画をまとめることにした。町民を交えた検討委員会で協議していくほか、ことし4―5月ごろをめどに関連業務をコンサルタントに外注し、専門的視点からの意見や情報を基に策定作業を進める。
18年度は課題の洗い出しを進め、立地場所の検討と再整備の方向性を議論。移転が必要との方向でまとまれば、適地の選定や新設する施設の規模、盛り込む機能を吟味する。その場合、現施設は記念館の駐車場と付帯施設として、ほぼそのまま残す考え。一方、現在地で再整備する場合は、大規模な改修などを視野に検討していく。
町は2カ年で基本計画をまとめ、20年度スタートの総合計画後期実施計画に具体的な再整備事業を位置付けることにしている。