島外生徒の受け入れへ 奥尻高に寄宿舎を新築 

2018年03月08日 18時59分

 奥尻町は、奥尻高の寄宿舎新築を計画している。島外からの生徒受け入れ拡大に向け最大定員42人を想定するうち、2018年度は21人分の施設建設を予定。4月早々に設計を、本体工事は早ければ6月にも発注し、単年度で完成させる考えだ。

 同高は16年度に道立から町立へと移管し、17年度から募集を日本全国に拡大。17年度は島外から5人が入学した。現在は町内の旅館や民宿の協力を得て下宿という形を取っているが、町は島外からの18年度入学見込み生徒が10人以上いることや今後も募集を継続することを踏まえ、寄宿舎建設を決めた。

 建設地は、青苗地区の旧青苗中グラウンドや町営住宅緑ケ丘団地跡地を有力としている。島外生徒の定員は1学年当たり20人だが、18年度の整備では1人余裕を持たせた21人規模を想定し、必要な敷地面積は480m²と算定。現段階ではコスト面を考慮して平屋建てとする考えだ。

 町は新年度予算案に建設費1億2000万円、設計費1250万円、監理費250万円を計上した。予算が成立すれば、建設地選定と並行して4月にも設計を発注し、6―7月ごろに本体工事の発注を目指す。18年度内に完成させ、19年度から供用する。

 一方、町は今後も島外から生徒を受け入れる方針で、21年度には最大で60人程度が島外から入学する可能性がある。そこで町は島内の旅館や民宿の協力を継続して仰ぎながら約20人分の下宿先を確保しつつ、さらに20人分を受け入れるための寄宿舎増設を視野に入れている。増築、別棟などの詳細は固めていない。

 また、最大60人に対応する寄宿舎整備が必要となるかは民間宿泊施設の動向にもよるため、今後の検討課題としている。


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