本州で猛暑続く

2018年07月23日 07時00分

 毎年この時期になると、北海道で暮らしている幸せをひしひしと感じる。本州の方々には全くお気の毒というほかない。連日の猛暑のことである

 ▼このところ毎日、トップニュースに気温と熱中症の話題が並ぶ。それもそのはず。特に関東以南では日中に30度台後半、夜になっても25度を下回らない日が続いている。「熱帯夜だつたおまへは眠れたか」佐塚半三。そんなあいさつが当たり前になっているのではないか。きょうから夏の暑さが最も強まるとされる大暑である。「念力のゆるめば死ぬる大暑かな」村上鬼城。気を抜くと負けてしまうほど厳しい暑さに見舞われるのがこの節気だ。ただし「念力」の強さに自信があっても我慢しすぎは禁物。熱中症による死亡も相次いでいる

 ▼気象庁のアメダス温度は地上1・5mの日の当たらない環境で観測するため、街中や直射日光が当たる場所での体感は発表気温より高くなりがちだ。地面に近い乳幼児や体温調節機能の弱った高齢者には特に目配りが必要である。とはいえ本道もいよいよ夏本番。真夏日の予報も出てきた。道産子にはしんどい季節である。実は暑さに慣れていないため熱中症も決して少なくない。もっとも、気温が最高で30度程度、朝晩涼しい日も多い本道は本州の人にとって天国だろう

 ▼道外ほとんどの小学校で夏休みが始まった。折よく「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産の登録候補に決まったところでもある。暑さに疲れた地域の皆さん、避暑と子どもの自由研究を兼ねて家族で本道に遊びに来ませんか。一息つけますよ。


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