韓国への輸出管理見直し

2019年07月19日 09時00分

 目の前の出来事を言い表すのにぴったりのことわざを見つけたときはうれしいものである。絵本作家の五味太郎さんがそんな発見を『ことわざ絵本』(岩崎書店)としてまとめていた

 ▼例えば「藪をつついて蛇を出す」は「そうっとしておけばよいものを、わざわざ藪をつついたものだから蛇が出てきてしまった!という様子」と説明。その横に絵が描いてあり、「思いがけなく大掃除」とタイトルが付けられている。どういう意味か。五味さんの解説はこうだ。「あいつがちらかしたよ」と先生に言いつけたら、「じゃ、あなた掃除してね」と逆に自分の仕事を増やす結果になってしまったというわけ

 ▼韓国の文在寅大統領も挑発的な発言をしたせいで対立深まる日韓関係を一層悪化させ、仕事を増やす結果を招いたようだ。報道によると日本が韓国に措置した輸出管理の運用見直しに対し、文氏が「日本経済に、より大きな被害が及ぶことになる」と警告したのだとか。まさに「藪をつついて蛇を出す」である。今回対象となった特定品目は、もともと安全保障上の観点から輸出規制がかかっていた品。従来は両国の信頼関係に立脚して規制を緩めていたものの、韓国内でのずさんな管理が明らかになり、運用を見直さざるを得なくなったのである

 ▼五味さんの絵本では、「雨ふって地固まる」にこんな例えを添えていた。「事件が起きてかえって物事がよい方へすすんだ、というような…。ふしぎなようだけど、時々あることで…」。そうなるといい。まずは韓国が輸出管理に関して襟を正すことからだが。


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