清里町が焼酎転用し消毒液を製造 公的機関などで使用

2020年09月08日 15時00分

 清里町は新型コロナウイルス対策の一環として、名物の清里じゃがいも焼酎を使った消毒液を製造している。商品に至らなかった焼酎を転用。町内の公的機関などで使用している。

名物の焼酎を使って消毒液を製造している

 同町は特産のジャガイモを使い、約40年前から町営工場で焼酎を製造している。コロナウイルスの感染拡大で手指消毒用エタノールが不足していることを踏まえ、国税庁が高濃度エタノール製品(スピリッツ)の製造免許手続きを簡素化・迅速化したことから取り組みを決めた。

 品質に問題はないが商品化の基準を満たさず、アルコール度数30度以上のものを使用。試験用の蒸留器で焼酎を再び蒸留し、度数を高める。一度に5㍑、1日で15㍑まで製造可能だ。

 一般向けに販売はせず、町内の福祉施設など公的機関を中心に使用している。

 本松昭仁副町長は「今後の消毒液需要などを見た上で、道内外問わず飲食店や宿泊業、観光業に向けての販売を視野に入れている。消毒液をきっかけに清里町や清里焼酎のことを知ってもらえれば」と話している。(網走)

(北海道建設新聞2020年9月7日付9面より)


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