南幌町の誘客交流拠点施設 資材高騰で規模縮小

2021年10月19日 09時00分

 南幌町は、建設資材価格の高騰を受け、2022年度に施工を予定している誘客交流拠点施設の規模を縮小する。各機能は維持した上で、全体的に200m²程度縮小し、延べ床面積は1000m²弱の規模となる予定。完了済みの基本設計は修正が必要なため、12月の定例町議会で修正費用を追加補正する見通しだ。

 誘客交流拠点施設は、北広島市内に開業する日本ハムファイターズの北海道ボールパークFビレッジとの相乗効果を期待し、移住・定住を図る人口対策の目玉事業として19年度に計画。設計、建設、維持管理、運営までを一括業務委託するDBO方式で、20年度に公募型プロポーザルを実施し、受託事業者に大和リースグループを選定した。提案価格は施設整備9億2400万円。

 建設地は美園3丁目158の19の中央公園多目的広場内で、施設はW造、平屋、延べ1194m²の規模。先行して進めた基本設計は完了済みで、22年3月末までに実施設計・施工を完了し、同年5月オープンを目指していた。

 しかし、ことし3月、内閣府地方創生推進事務局から不採択の通知文書を受け取り、交付金4億1000万円を見込んで先行し追加補正していた実施設計・本体建設費8億2315万円を、臨時会で減額補正。受託事業者との協議で、施設整備の1年先送りを決めた。

 その後、建設資材価格の高騰が続き、7月から受託事業者と建設費などについて協議を開始。増額せず、機能を維持した上で延べ床面積を縮小することを決め、同時に規模縮小による消防設備などの見直しを図った。外構は予定通り整備を進める。

 今後、基本設計の修正を図りながら、22年1月の交付金申請、同3月の採択内示を経て、23年3月末までに実施設計・施工の完了を目指す。オープンは同年4月下旬を見込んでいる。

(北海道建設新聞社2021年10月18日付8面より)


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