REVICが投資
地域経済活性化支援機構(REVIC)は11月24日付で、阿寒摩周国立公園摩周エリアの滞在環境整備や体験コンテンツの支援などを目的に、弟子屈町振興公社へ投資した。同機構が運営に関わる観光遺産産業化ファンドが、国立公園満喫プロジェクトとして環境省、地域、民間企業が連携した国立公園へ投資する案件は初となる。
阿寒摩周国立公園摩周エリアは、摩周湖、屈斜路湖、硫黄山など、豊かな自然に恵まれていながら、自然資源の利活用が不十分であるため、近年は観光入り込み客数や宿泊客数が伸び悩む状況が続いていた。
環境省が主導する阿寒摩周国立公園満喫プロジェクトの取り組みを推進すべく、3月に同機構と環境省や道、弟子屈町、北洋銀行、釧路信用金庫、北海道エアポートの7者で阿寒摩周国立公園活性化に向けた摩周エリアの観光資源磨き上げ連携協定を締結した。
投資で摩周湖・硫黄山レストハウスを改修することにより新たなビューポイントや滞在環境の整備、自然の中核地を移動して楽しむ体験コンテンツの整備支援などを計画するほか、同エリアに長期滞在する観光客が自然を満喫できる新たな観光スタイルをつくり、魅力の底上げを図る。
(北海道建設新聞2021年12月1日付7面より)