急速に発達した低気圧の影響で、室蘭市内の37号白鳥大橋が11日夜から今シーズン初めて通行止めとなった。強風のため13日午後1時半現在、メインケーブルの氷雪を除去する作業ができていない。伊達方面から市内中央町などへのアクセスは、絵鞆半島に沿って大きく迂回を強いられ、市内の交通網に影響が出ている。
室蘭開建道路整備保全課は12日、「メインケーブル上の雪を人力で除雪しなければならないが、風速毎秒10m以上の風が吹くとケーブルの上に上がれないため今日の作業は厳しい。今夜も強風が予想されているため、13日以降の作業になりそうだ」と説明した。
同橋を含む国道37号室蘭市室蘭道路維持除雪ほかで現場代理人を務める伊藤工業(本社・室蘭)の浜師秀次維持課長は「メインケーブルの氷雪が下に落ちると車両にぶつかる可能性がある。風が強く作業できない」と話した。
作業は下請けに依頼し、ケーブルに4人体制で上り、デッキブラシで除去する。「少なくとも2時間はかかる。苦情も出ているので早く着手したいが、風の状況次第だ」と唇をかんだ。