首位は大成、665億円獲得 21年度の道内ゼネコン受注高

2022年05月17日 09時00分

 北海道建設新聞社は2021年度のゼネコン道内受注高ランキングをまとめた。20年度に引き続き大成建設が首位となり、受注総額は約665億円に上った。以下、岩田地崎建設の649億円、鹿島の505億円と続き、この3社は民間建築の受注を大きく伸ばして総額500億円を突破。自己最高を更新した。上位50社の受注総額は7279億8069万5000円で前年度より12.9%、約833億円増加。過去15年間で18年度に次いで2番目に位置する。

  上位10社の内訳は、道内4社、道外6社。大成建設、岩田地崎建設、鹿島、竹中工務店、中山組が自己最高となっている。

 首位の大成建設は第4四半期(22年1―3月)に日高自動車道新冠町大節婦川橋上部西のほか、民間施設新築などを受注し664億6800万円に達した。

 2位の岩田地崎建設は649億7000万円。札幌市内の事務所倉庫やマンション、病院など民間建築が前年度より約240億円増やした471億円。自己記録を更新した。土木では道央道社台川橋床版取り換えを請け負った。

 鹿島が3位。民間土木の上昇が大きく、総額は505億500万円で前年度の2・8倍となった。

 伊藤組土建は4位の386億2300万円。札幌第一生命ビル新築や雪印メグミルク大樹工場さける棟改修などを計上した。

 5位の竹中工務店は民間建築が自社の最高額となったため、総額も過去最高の349億7900万円に達した。

 宮坂建設工業は312億6300万円で6位。第4四半期に帯広広尾道改良や札幌開建管内の石狩川改修など官庁土木で約80億円積み上げた。

 西松建設は3月にカレス医療センター札幌病院など大型民間工事の受注や平取ダム提体建設第3期の設計変更などがあり、第3四半期(10―12月)末の25位から7位に大きくランクアップした。

 中山組は官庁土木が163億600万円で部門トップにつけ、総額は277億8200万円となり8位。

 大林組は9位で254億2700万円。民間建築で発寒物流センター新築を請け負っている。

 清水建設は243億5100万円を受注し10位。第3四半期は主に既存工事の設計変更で増額した。

 上位11―20位を見ると、自己記録を更新したのは砂子組と玉川組、鴻池組。鴻池組は前年度の68位から20位へと順位を大幅に上げた。

 上位50位まで広げると、前年度51位以下からランクインしたのは11社で、うち道内は、鈴木東建、堀松建設工業、北土建設、タカハタ建設、西村組の5社だった。

 部門別の上位5位については官庁土木が①中山組②宮坂建設工業③大成建設④伊藤組土建⑤岩田地崎建設、民間土木は①鹿島②NIPPO③日本道路④伊藤組土建⑤清水建設、官庁建築は①伊藤組土建②森川組③岩田地崎建設④丸彦渡辺建設⑤五洋建設、民間建築は①大成建設②岩田地崎建設③竹中工務店④西松建設⑤鹿島という順だった。

 上位50位の受注総額を官庁、土木で分類すると、官庁は2727億2332万2000円で0.2%の微増。民間は4552億5737万3000円で22.2%増えた。

 土木、建築で分けると、土木は2945億5144万8000円で13.9%増加。うち官庁は13.3%増の2268億7059万1000円。過去15年間で最高額となった。民間は676億8085万7000円で15.7%上回った。

 建築については4334億2924万7000円で12.3%上昇。このうち官庁は36.2%減の458億5273万1000円。民間は3785億7651万6000円で23.4%増えた。

 回答を寄せた51位以下を含む1社当たりの平均受注額は約41億852万円。前年度より3億円程度上回り40億円台に載せた。

 1-50位のランキングと受注額内訳は北海道建設新聞2022年5月16日付1面に、51位以下は同日付6―7面にに掲載されています。閲覧は新聞本紙か、またはe-kensinプラスの「ゼネコン受注高」のコーナーをご覧ください。

関連キーワード: ゼネコン道内受注高

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