総合支所と複合化も視野
北見市は、留辺蘂自治区にある留辺蘂町公民館の耐震診断結果をまとめた。1、2階のX方向でIs値が判定指標値の0.675を下回り、耐震性能を有していないことが判明。補強が必要と判断した。これを踏まえ、公民館単独での耐震改修や、隣接する留辺蘂総合支所庁舎との複合化を視野に、関係部局と連携しながら整備手法を検討する方針だ。
留辺蘂町上町61の町公民館はSRC造、3階、延べ2132m²の規模で1977年に建設。小ホールや講堂、研修室などを備える。1階事務室のみ、66年に建てられたRC造の旧庁舎の一部を利活用している。留辺蘂総合支所庁舎と渡り廊下でつながっている。
耐震性に乏しく、築40年以上が経過して壁面のひび割れなど老朽化が進んでいるため、2021年度に耐震診断を実施した。Y方向については、1―3階いずれも問題なしと判定したが、X方向では3階を除く1、2階で判定指標値を下回り、耐震補強が必要と判断した。
また、市は20年度に留辺蘂総合支所庁舎(RC造、3階、延べ2492m²、66年建設)の耐震診断と現況調査を実施。その結果、3階部分を除き、Is値が判定指標値を下回り、耐震性を有していないことが判明した。
市は総合支所庁舎を含め、市民にとって何が一番良い形となるか、あらゆる可能性を探り、現在地での耐震整備の是非も検討する考えだ。