ダイナックスがワイン事業参入 安平でブランド化目指す

2022年05月20日 17時30分

ワイナリー 25年開設予定

 ダイナックス(本社・千歳)は、ワイン事業に参入する。安平町内にワイン用のブドウの苗木を約2万8000本を定植。2025年にはワイナリーも開設する予定だ。

 同社は21年、約100本の醸造用ブドウ苗木を追分旭に植えた。無事に冬を越すことができたため、この場所でブドウ栽培を始めることにした。

 苫小牧市内の工場などで自動車部品の製造を手掛けているが、新たな事業を模索する中、たどり着いたのが農業。気候変動の影響で、道内でも良質なワインを作れる環境にあり、事業化を決めた。

 苗木はツヴァイゲルトやピノノワール、シャルドネなど15種類。22年度は約3000本を植え終わり、23年度に1万本、24年度に1万5000本程度の定植が完了する予定だ。

 町とワイナリーの建設場所について検討を始めていて、苗木を植えた場所の近くや、道の駅あびらD51ステーション周辺など5カ所ほどの候補地を選定。今後確定し、24年の後半にも着工する。

 伊藤和弘社長は「自動車事業がワインに置き換わる訳ではなく、プロジェクトの一環。地域創生やわれわれの仲間をつくりたい」と狙いを示す。

 ワイナリー開設に合わせ新規雇用なども見込むが、現時点で規模は未定。将来的には町内に事業所を構えることなども想定している。

 伊藤社長は「フランスのブルゴーニュ産に近いワインを作りたい。今後はマーケティングなどが課題となるが、安平のワインをブランド化したい」と話している。(苫小牧)


関連キーワード: さっぽろ圏 胆振 農業 酒造

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