北見市は、北見自治区の中富橋など4橋の橋梁長寿命化修繕について、新技術の活用を検討している。中富橋と高栄通跨線橋は、浸透性エポキシ樹脂塗布工法の採用を見込む。青山橋と常呂自治区の東亜橋はコンクリート表面保護工を想定する。長寿命化計画によると、いずれも2023年度以降の着工を想定し、4橋の事業費は総額2億円を試算する。
対象は北見自治区3橋、常呂自治区1橋。北見自治区は西18号道路の中富橋(橋長44.6m、1971年建設)と高栄通道路の高栄通跨線橋(橋長39.5m、77年建設)、美里上仁頃18号道路の青山橋(橋長20.8m、66年建設)、常呂自治区は常呂町福山鉄山線の東亜橋(橋長41.9m、74年建設)となっている。
中富橋と高栄通跨線橋で活用を検討する浸透性エポキシ樹脂塗布工法は、ひび割れの補修で器具を用いて補修材を注入していたのが、塗布だけで補修材が浸透する。青山橋と東亜橋で想定するコンクリート表面保護工は品質や経済性向上などにつながる。
設計は中富橋がナオック、高栄通跨線橋が筒井土木設計、青山橋と東亜橋はカワムラがそれぞれ担当した。
市は9月に橋梁長寿命化修繕計画(21―30年度)を一部改定。その中で橋梁の法定点検や修繕に当たっては新技術の活用を検討し、作業の効率化や修繕内容の向上、コスト縮減を図る方針を掲げている。