室蘭建管は、街路事業で進めるJR登別駅前広場拡張のレイアウトを固めた。北側に広げロータリーの出入り口と形状を変更。出口を道道登別停線と市道石山通に接続させ交通結節点として機能強化を図る。歩車道を分離し、歩道は駅玄関からバスバースや駐車場までの間にキャノピーを新設する。2023年度から用地補償を進め、25年度の着工を目指す。
特急停車駅のJR登別駅は、登別温泉をはじめ市内観光の玄関口。訪日観光客の利用も多いが、整備後50年以上が経過して駅前広場を含め施設の老朽化、狭あい化が著しい。
駅前広場は1962年に市が整備。19年度に道道に昇格し、22年度に街路の3・3・303登別温泉通として事業化した。ロータリーを刷新し歩車道の分離、バリアフリー化などを図る。
新しい駅前広場は、北側に100m²拡張して3500m²とする。タクシープール6台分、バスバース2台分、駐車場8台分を確保するほか、一般車両や障害者、ホテルなど送迎車両の停車スペースを配置する。駅玄関からバスバースや駐車場までの間にキャノピーを設け、歩行者が快適に利用できるようにする。
23年度から用地買収、物件補償、支障物件移設などの用地補償に入り、2カ年で終える考え。25―26年度での施工を計画し、JR北海道が今夏にも着工する登別駅舎増築、登別市が23年度に予定する石山通拡幅と歩調を合わせながら進める。
周辺では、市が1日に情報発信拠点施設ヌプルを供用。建管は登別停線無電柱化の事業着手も目指している。これら基盤整備の相乗効果に大きな期待がかかる。