浜中町が丸山散布津波避難施設新築を5月にも指名

2023年03月24日 16時11分

2カ年で整備 事業費は4.3億円

 浜中町は、丸山散布地区に新設する津波避難施設の本体を5月の連休前後にも指名通知する。5月に入札して仮契約を結び、6月定例町議会で承認され次第、着工する見通し。2024年10月下旬の完成を目指す。公住散布団地H10の裏手にある敷地で盛り土1万3000m³を施工する計画。23、24年度の事業費は4億3324万7000円を見込む。

 同地区に津波到来時の避難施設がなかったため新設を計画。道が21年7月に発表した津波浸水想定から、公住裏手の敷地に4m程度の盛り土を施工する。標高7m、面積約2000m²で乗用車80台分の駐車区画を設けるが、最大140台が駐車できるスペースを確保する。基本、実施設計は開発工営社が担当した。

 当初は事業費1億―2億円程度で単年度の施工を見込んでいたが、液状化対策などの地盤改良が必要なことが判明。安全性を確保するために2カ年で施工することとし、総事業費も増大した。

 1年目は液状化対策を中心に実施。このほか取り付け道路部分にある旧教員住宅2棟を解体する。いずれもW造、平屋で、延べ53m²と延べ63m²の規模となっている。23年度予算に事業費2億4048万1000円を計上した。

 2年目は盛り土や避難スペースの舗装に移る。盛り土は、同地区近隣で発生した浚渫土1万3000m³の活用を見込む。24年度の継続費として1億9276万6000円を試算している。

 いつ地震や津波が起こるか分からないため、工期末を24年10月下旬と早めに設定し、避難施設を早急に整備する方針だ。


関連キーワード: 災害・防災 釧路

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • web企画
  • 日本仮設
  • 川崎建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,648)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,491)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,121)
おとなの養生訓 第170回「昼間のお酒」 酔いやす...
2019年10月25日 (975)
おとなの養生訓 第109回「うろ」 ホタテの〝肝臓...
2017年03月24日 (715)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。