冷やしラーメン

2023年07月18日 09時00分

 そろそろ毎年恒例の熱い論争が繰り広げられる時期でないか。ざっくりまとめるとこんなやり取りになろう。「ベル食品」(札幌)が一番口に合う。いや、うちは子どものころから「ミツカン」(愛知)一筋だった。何を言うか、「西山製麺」(札幌)が最もおいしいに決まっているだろう―

 ▼北海道民には説明するまでもあるまい。家で作る冷やしラーメンにどのスープを使うかという、主張のぶつかり合いである。メーカーによってすっぱ味が強かったり少し甘めだったり、はたまたごま油の風味を前面に出したりと個性が違う。自分の好きなスープを食べればいいだけの話なのだが、スーパーなどで別の商品をかごに入れている人を見ると、「え、それなの」と思ってしまったりするのである

 ▼今月に入ってから25度を超える日が続く。こうなるとやはり食べたくなるのは冷たいものだ。冷水でキリリと締めた麺にスープを惜しげもなくかけ、ずるずると一気にすする冷やしラーメンのうまさといったらない。細切りキュウリに紅しょうがと錦糸卵、もし冷蔵庫にあれば焼豚かハムも乗せれば彩りがきれいな上に栄養も十分。炭水化物とタンパク質はもちろん、野菜もとれる意外と優秀な食べ物なのである

 ▼ちなみに本道でいう冷やしラーメンを、本州では冷やし中華と呼ぶそうだ。実際、先の3種類のうち、ミツカンだけはラベルに中華と表記されている。いずれにせよ厳しい暑さはまだしばらく続く。食欲が出ない日もあろう。夏バテを避けるには何よりも体力。しっかり腹に入れて夏を乗り切りたい。


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • web企画
  • 日本仮設
  • 川崎建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,681)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,479)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,134)
おとなの養生訓 第170回「昼間のお酒」 酔いやす...
2019年10月25日 (1,021)
おとなの養生訓 第109回「うろ」 ホタテの〝肝臓...
2017年03月24日 (728)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。