市町村の大規模農地復旧工事を道が事業主体で発注へ

2016年09月26日 19時13分

 道農政部は、8月からの台風や大雨の影響で被災した農地に関し、規模が大きく事務処理の困難な復旧工事を市町村に代わり道が指名競争入札で発注する。上川総合局では早ければ29日にも指名通知する予定で、他の総合局・振興局も調整中で、次年度に向けて営農の安定化を手助けする。

 16日の第3回道議会定例会の代表質問で高橋はるみ知事は、道が市町村に技術協力することによって「農地の迅速な復旧に全力で取り組む」と強調。災害の復旧工事は基本的に市町村が事業主体となって発注するが、今回は甚大で広域な被害となったため、技術職員不足や河川との一体的な調整が必要なため、道が事業主体となって工事を発注する方針を決めた。

 同部の工事は一般競争入札が基本だが、今回は緊急性が高いことや次年度の営農に向け積雪前の工事が必要ため、指名競争入札で発注する。

 上川総合局調整課は工事、委託で各2件、計4件を29日にも、道の農業土木の格付を有する業者を指名する方向で準備している。工事の入札は10月12日を予定し、場所は2件とも南富良野町。委託は同7日入札の予定で、場所は上川町と南富良野町。

 また、災害復旧に関連し、2次災害防止や早期復旧で作付けに間に合う場合など災害査定を待たずに復旧工事に着手できる査定前着工制度も同時に進めている。こちらは市町村が事業主体となって取り組むもので、北見市では10月以降に3件の工事発注を予定している。


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