用地は4500m² 美幌消防庁舎の改築基本計画案

2017年11月18日 09時30分

 美幌・津別広域事務組合は、美幌消防庁舎の改築基本計画案を作成した。現地建て替えに十分な用地を確保するため、周辺の町道などを再整備し現庁舎敷地を含め4498m²を確保することを盛り込んだ。工事と業務の発注は町に依頼する方針で、基本・実施設計については公募型プロポーザルの採用も検討している。

 美幌町栄町1丁目4にある美幌消防庁舎(RC造、2階、延べ1591m²)は1974年の建設。耐震性不足や老朽化、狭あい化といった課題から、施設の建て替え方針を固めた。

 改築基本構想・基本計画の策定は北海道建築設計監理に外注し、10月に基本構想を完成。その中では3つの消防分団の詰め所やポンプ車など車両15台を格納できる車庫を設ける必要があることから、3階程度の高さ、延べ2300―2500m²の建物が必要と見積もった。

 基本計画案ではこれらの方針を踏まえ、現地建て替えに必要となる周辺スペースの確保を追加。現庁舎と屋外訓練場を置く町からの貸借地3029m²と駐車場となっている同組合所有地612m²に加え、庁舎南側の町道493m²と民有地364m²の取得も盛り込んだ。

 庁舎内部には車庫に隣接する形で救急消毒室、大型資機材格納庫、防火衣準備室と乾燥室、作業・工具室、屋内訓練室などを配置するほか、シャワー室や厨房(ちゅうぼう)、エレベーターなども整備。事務室は常勤24人を前提に執務スペースを確保し、消防長室、署長室も設置する。

 外部には地下1地上3階建て程度の訓練棟を設置し、ロープによる渡過訓練を実施するための補助棟も併設。外構には50―60台分の駐車場のほか、車庫前には車両旋回スペースも設ける考えだ。

 2018年1月中には計画を決定し、18年度は測量、地質調査、基本・実施設計を進める予定。仮庁舎は用意せず現庁舎を利用しつつ建て替えることから、設計者の選定には建設位置や工程などを提案してもらうプロポーザル方式も視野に入れる。

 19、20年度の2カ年で本体工事を終わらせ、外構は21年度に持ち越す見通しだ。


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