環境省阿寒摩周国立公園管理事務所は、弟子屈町川湯温泉にある旧民間ホテルを2019年度にも解体する。阿寒摩周国立公園満喫プロジェクトの一環で、川湯温泉街の景観向上を図る。
解体するのは川湯温泉2丁目3ほかにある旧ホテル華の湯。道道屈斜路摩周湖畔線沿いに位置する。S造、地下1地上5階、延べ4997m²で、1973年に完成した。民間のホテルだったが、現在は町が所有している。町から要望を受け、環境省が同プロジェクトの一環として解体を実施する。施設の老朽化が目立ち、現在営業はしていない状況。跡地には屈斜路湖方面から川湯温泉街に来た人を迎え入れるポケットパークのような施設を整備する考えだ。
18年度は解体に伴う実施設計と跡地利用基本計画の策定を9月3日に入札し、19年1月31日まで進める。現段階では19年度にホテルの解体と園地整備の設計を進め、20年度に造園工事に着工する見込みとなっている。委託と工事の発注は環境省釧路自然環境事務所が担う。
今後は解体の実施設計と跡地利用基本計画の策定を進め、地域住民の意見も聞きながら整備内容を詰めていく。
また解体跡地の近くでは、硫黄山方面から来る観光客を迎え入れるため、環境省が所有する土地も園地に整備する計画。場所は川湯温泉1丁目57にあるセイコーマート川湯店の横にある駐車場を予定している。