厚真町は13日、最大震度7を記録した北海道胆振東部地震によって被災した国、道、町のインフラ損害額を発表し、現段階の総額は157億7400万円と試算している。
内訳は、道路が道道上幌内早来停車場線など27カ所で113億4500万円、河川が道管理の厚真川など5カ所で10億4700万円に上り、下水道が10カ所で1億2900万円、農地が109㌶で12億5300万円、林道が13路線、約1万6000㍍で20億円となっている。
このほか、農作物や農業用施設・機械などの関連被害は、農協が調査を進めている。
死者36人を出した厚真町では、13日正午に犠牲者の冥福を祈り、黙とうがささげられた。
同町役場では、宮坂尚市朗町長ら幹部が庁舎前に整列。多くの犠牲者を出した地区の方角に向け黙とうした。宮坂町長は「困難な道のりだが、これまで以上の復興に力強く歩みを進めていきたい」と決意を述べた。
地震は6日午前3時7分に発生。道によると、これまでに確認された死者は厚真町のほか、札幌市1人、苫小牧市2人など計41人に上った。