岩見沢市は、本年度から着工する新庁舎建設について、主体2工区、電気3件、管2件の7分割で10月上旬にも入札する計画だ。大型案件であることから現在、一般競争、指名競争を含めて適切な発注方式を検討中。入札後は、同月下旬に開く臨時議会で承認を得て、11月に着工する見通し。建築、電気、管の概算工事費合計は61億900万円を見込み、2021年8月の完成を予定している。
整備から50年以上が経過し耐震性が不足している庁舎を現在地の鳩が丘1丁目で改築するもの。新庁舎の規模はSRC一部S造、地下1地上4階、延べ約1万700m²で、総事業費は80億円を試算している。
当初は18年度中に基本・実施設計を完了させ、その後、工事を発注する見通しだったが、昨年9月に発生した北海道胆振東部地震を受け、防災面の機能見直しを実施。
これに伴い、業務期間を当初の予定より半年ほど延長。建設費の財源となる合併特例債の期限延長が可能となったため、工事発注の時期も半年ほど遅らせることにした。基本・実施設計は久米設計が担当している。
本体工事は、主体を2工区、電気を受変電設備、強電、弱電の3件、管を給排水衛生設備と空調暖房設備の2件に分け、いずれも10月上旬に入札する。今回は、ことし11月から20年2月までを自主施工期間と定めるため、本格的な工事はこの期間以降となる見通しだ。
市では、21年8月末の完成、同10月の引っ越しを想定。新庁舎は1階に窓口系の部署、2階に建設や農政関係、3階に市長、副市長室、財政など、4階に議会機能を設ける考えだが、新庁舎移転前には機構改革も予定しており、速やかな引っ越しと業務再開を目指す。