委託の総合評価で管理者50歳以下に加点 旭川開建

2019年06月07日 15時00分

 旭川開建は、2019年度から委託の総合評価で新たに試行する若手技術者育成型の年齢設定型で、基準年齢を50歳に設定した。適用する委託では、配置予定管理技術者が指名通知日に50歳以下である場合に5点を加点する。当初は基準年齢を上回る技術者の入札制限を予定していたが見送った。きょう7日に指名通知を予定する石狩川上流河岸保護設計ほかで初適用し、19年度は道路部門の1件でも適用する見通しだ。

 旭川開建は担い手対策で、委託の若手技術者育成型として緩和型と管理技術者未経験者育成型の2タイプを試行してきたが効果が限定的であったため、19年度から年齢設定型も導入することとした。

 旭川開建の年齢設定型は、基準年齢を管内の雇用状況と競争性の確保から検討し50歳に決定。年齢による入札制限は設けないが、50歳以下が5点を加点される一方で、それ以外は加点されない。

 指名後に簡易型総合評価簡素型で落札者を決定する方式をベースに運用する。若手技術者の履行機会確保のため、評価項目から業務成績点と優良業務表彰経験は除き、入札段階の評価点は満点が80点となる。配点は、年齢による加点5点、技術者資格9点、業務実績8点、地域精通度8点、業務理解度25点、実施手順25点となる。

 19年度は年齢設定型を治水部門と道路部門でそれぞれ1件試行する方針を決めた。治水は、土木関係コンサルタントを対象とした石狩川上流河岸保護設計ほかで、履行期間8カ月となる石狩川と辺別川の護岸詳細設計、排水構造物設計を進めるため7月中旬に開札する見通し。道路は、第2四半期(7―9月)開札の委託を対象に検討しており、早ければ6月末までに選定を終えて指名通知する。


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