滝川建設協会は10日、モンゴル人研修員との意見交換会を滝川市内のスキルアップセンター空知で開催した。日本の建設技術を学ぶために滝川市を訪れた研修員たちに日本の建設業界を知ってもらい、母国に持ち帰り、役立てたいことなどを話し合った。
来日したのは、モンゴル中央部のウブルハンガイ県で建設関係の業務を担う30代前半の男女職員3人。4日から11月18日まで滞在する。
滝川市の委託で滝川国際交流協会が2011年度から農業の技術指導でモンゴル人研修員を受け入れているが、建設分野の人材は今回が初めて。研修員には帰国後、日本で働く意欲のある人材を育成してもらい、両国の友好関係をさらに深めたい狙いがある。
当日は研修員のほか、建協から田端千裕会長ら16人が参加した。田端会長は「来週から本格的な研修が始まる。ぜひ実りのある研修にしてほしい」と呼び掛けた。
その後、スライドを用いて、建協が日本の建設業界の現状を解説し、研修員たちはモンゴルでの建設業の取り組みや学びたいことをプレゼンテーション。道路や橋梁の修繕工法、設計や都市計画のノウハウ、現場視察などに関心を寄せた。
田端会長らに対しては、日本での若手育成手段や、定年制度について質問が上がった。