暑い日が続く旭川市内 建設現場の熱中症・安全対策は

2019年08月02日 12時00分

東旭川学校給食共同調理所改築二階堂所長に聞く

 旭川市内は、7月16日から30日までの15日間連続で最高気温が25度以上を記録。うち3日間は最高気温が30度以上の真夏日となった。旭川市と鷹栖町、上川町を管轄する旭川市消防本部によると、22―28日で7人が熱中症により救急搬送された。暑い日が続く中、建設現場ではどのように熱中症対策や安全対策を取っているのか。旭川市が発注した東旭川学校給食共同調理所改築の所長を務める橋本川島コーポレーションの二階堂昭仁建築部課長補佐に暑さ対策とともに、労働環境の改善策を聞いた。(旭川支社 沓沢 奈美記者)

熱中症対策など安全に配慮した現場づくりを進めている二階堂所長

 東旭川学校給食共同調理所改築は、主体が橋本川島コーポレーション・田中組・石田兼松八興建設・タカハタ建設共同体。2020年1月の供用開始に向け、18年6月21日から11月22日までの工期で施工を進めている。

 規模はS造、2階、延べ2795m²。東旭川公民館の隣接地[MAP↗]に建設する。主体は近く完了するが、二階堂所長は「暑い中での作業が続いている」とし、休憩所には冷房機や冷水機を設置したり、塩分を補給するあめを置いたりしている。決まった休憩時間以外にも各自で休息を取るよう呼び掛け、各自が暑さをしのいでいる。

 二階堂所長も小まめにパトロールし、具合の悪い作業員がいないかなどを気遣い、寝苦しさによる寝不足に注意を払い、危険の芽を摘み取るように努めている。

危険指摘しやすい関係づくりも

 事故を防ぐため、作業員とのコミュニケーションも密にし、指摘しやすい関係づくりにも努めている。「なるべく笑顔を心掛けているが、危険な場所を見つけると厳しくしなければならない時もある」。そのためにも話し合いやすい和やかな雰囲気づくりが大事と強調する。

 現場責任者としての配慮は現場周辺におよび「旭川小と東旭川公民館から近いため、児童の通学時間や小学校の行事にかぶらないよう資材の搬入を進めている」と話す。安全看板は低学年の児童が理解できるようひらがなの看板を使った。

 少子高齢化が進み、若者の確保と同時に外国人材が戦力になりつつある。同現場でも鉄筋の組み立て作業員に外国人が働いていた。二階堂所長は「こちらの話す内容をどれだけ理解できているのかを確認しながら指示を出した」と振り返る。印象としては「仕事に対して真面目に取り組んでいる」としながらも「現場の安全管理についてどこまで理解しているのかを確認すべき」と持論を主張している。

 現場は、週休2日の指定はないものの、6月は毎週日曜日と第2、第4土曜日を休みにし、隔週で週休2日にした。週休2日については「工期が限られていたり、作業内容が天候に左右されることや、日給で働いている作業員の給料が減ってしまう」と難しさを指摘。進捗(しんちょく)状況を踏まえた上で、可能な限りで休日を設け、社内では交代制で休んでいる。事故防止と働きやすい環境づくりに努め、工期まで無事故での完成を目指している。


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