歌志内市は、まちづくりに関する市民意識調査の結果をまとめた。市役所庁舎の建て替えに関する質問では、約半数が5年以内の建設が必要と回答した。市では、現在策定作業中の総合計画に対し、調査結果を検討材料として扱う。
アンケートはことし5月に実施したもので1400人に送付し、26.8%に当たる375人から回答を得た。
歌志内市の住み心地については、満足傾向が24.7%、不満傾向は40.6%。居住環境で重要と考えるもの(複数回答)では、「買い物や通院などの利便性」が84.7%と最も高く、以下、「公共交通の利便性」が43.2%、「災害時の安全性」が41.5%となっている。
市役所庁舎[MAP↗]の建設について問うと、「すぐに建設が必要」が13.5%、「近い将来(5年後)建設が必要」が36.2%で、約半数が今後5年以内の建設が必要と回答。一方で、「建設の必要はない」は22.4%だった。
また、新庁舎の建設場所を尋ねると、現庁舎のある地区と同じ本町が54.9%と最も高く、次いで文珠が13.4%、神威が12.5%となっている。
将来ふさわしいまちのイメージ(複数回答)としては、「すべての人が安心して暮らせる福祉のまち」が64.3%と最も高く、「子育て支援が充実した子育て応援のまち」が43.1%、「医療体制や健康づくりの充実した健康のまち」が42.8%。
これからの歌志内にあったほうがいいもの(複数回答)は高齢者住宅、市民が立ち寄れるカフェやフリースペースがともに44.2%で最も高く、次いで市の特産品を販売する場所が38.2%となっている。
今後のまちづくりの方向性については、コンパクトなまちづくりが26%と最も高く、「コンパクトなまちづくりを基本としつつも、近隣市町村との広域連携によるまちづくりを進める」が24.3%、市街地拡大型のまちづくりが17.1%となっている。
(北海道建設新聞2019年12月10日付8面より)