黒煙を噴き上げながら氷片漂う釧路川を渡る力強いSL―。釧路市など沿線9市町村で構成するJR釧網本線維持活性化実行委員会が主催する「ひがし北海道フォトコンテスト」の受賞作品が決まった。最優秀の金賞には、迫力あるSL冬の湿原号を写した「@diekatze8181」さんの作品が選ばれた。

青、白、黒が見事なコントラストを描く金賞作品
初開催となる今回は、運営を同線沿線でMaaS(マース)の実証実験などを手掛けるWILLER(ウィラー、本社・大阪)に委託。インスタグラムを通じ道内外から940作品の応募があり、同社が審査した。
金賞に選ばれた作品は、川や青い空に黒い煙を吐くSLが映えていると高く評価。このほか、一面に広がる流氷を眺める2人の子ども、夕景にたたずむエゾシカのシルエット、満天の星が輝く摩周湖の夜景など幻想的な作品6点が銀賞、銅賞に輝いた。
このコンテストは、沿線の魅力を内外に広くアピールし来訪者を増やすことなどを通じて釧網本線の利用者を増やし、路線存続につなげることが狙い。
事務局を務める釧路市都市経営課の池田利伸政策推進主幹は「金賞をメインに3作品ほどを選び、既にポスターを製作した。具体的な掲示場所は今後の交渉となるが、札幌や都内などでひがし北海道の魅力を伝えることができれば」と期待している。
受賞作品は実行委員会のホームページ(https://senmouhonsen.com/)に掲載している。(釧路)
(北海道建設新聞2020年3月26日付11面より)
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JR釧網本線維持活性化実行委員会(外部サイト)