既存建物改修 平取の滞在型観光拠点に
滞在型観光の拠点となる施設に―。平村建設(本社・平取)は、ゲストハウス「KARIMPA」(カリンパ)の月内開業を目指して準備を進めている。本社社屋向かいの店舗兼住宅を改装して整備。コミュニティースペースと、状況や時期に合わせ活用方法を変更する6室を確保した。

店舗兼住宅がゲストハウスとして生まれ変わった
KARIMPAは、アイヌ語で桜の木を示す言葉で、敷地西側にあるエゾヤマザクラをモチーフに、人が集う場所をイメージして名付けた。今回改装した店舗兼住宅は平取町本町94の3[MAP↗]に位置し、築後約25年が経過。敷地は延べ590m²で、建物規模はW造、2階、延べ200m²。
建物は2019年9月に取得した。当初は社員研修室や従業員寮として活用する予定だったが、ゲストハウスとすることを決め、同年11月に改修に着工し、ことし3月に完成。5月29日に開所式を実施した。
コミュニティースペースの場所は既に貸し出しており、民泊許可が降り次第、ゲストハウスの運営を開始する予定だ。部屋数は6室を確保し、民泊のほか、社員寮や協力会社の宿泊空間としての活用も見込む。
平村徹郎社長は「平取は大型の宿泊施設が少なく観光地としては発展途上だが、自然環境は国内屈指で、アイヌ文化の学芸資源は類を見ない質・量を有するなど、多くの可能性がある」と期待。今後については「コミュニティースペースを備えた滞在型観光の拠点施設として活用を図っていきたい」と意欲を見せている。
(北海道建設新聞2020年6月5日付11面より)