方向性決定は12月頃
平取町は、2021年度から道の駅整備検討調査に着手する。当初予算案に事業費318万円を措置。これまではトマトの里構想推進協議会などが検討を重ねてきたが、外部からの意見を取り入れるため、調査の一環として公募型プロポーザルで整備案を集める考え。意見募集は4月5日にも公告する見通し。事業を実施するかも含め方向性の決定は12月ごろとなる見込みだ。
同町はトマトの産地として知られ、17年時点で作付面積は115㌶、販売額は年間43億6300万円を誇っている。これを地域活性化に活用しようと、19年度にトマトの里構想を策定。20年度は、遠藤桂一町長を中心とする推進協議会が検討を進めてきた。
道の駅も構想の中に盛り込んだもの。これまでの協議では、びらとり農業協同組合が運営する直売所をメインに、休憩所などを付随させる案が出てきているが、事業実施の可否については決めかねている状況だ。
21年度の調査では、町が場所、規模、機能などを限定せず、自由度が高い提案を求める。ただ、集まった意見を踏まえ、最終的に建設を見送る判断をする可能性もある。
建設する方針を固めた場合は、22年度に基本、実施設計、23年度から2カ年で工事、24年度にオープンというスケジュールで進めることを想定している。
また、遠藤町長は20年7月に開催した道の駅建設の可能性を探る勉強会に招いた、寒地土木研究所の松田泰明上席研究員に再度意見提供を求める可能性もあるとしている。
(北海道建設新聞2021年3月3日付13面より)