ドア1枚で玄関や洗面所につながる広々としたガレージ。愛車の保管や手入れはもちろん日曜大工、アウトドア用品の収納、収集したグッズの陳列、仲間とのバーベキューなど十人十色の使い方ができる―。
ガレージを一体化したこの住宅は、ジョンソンホームズ(本社・札幌)が展開する住宅ブランド「アメカジ工務店」。大陸建設(同・釧路市)が昨年12月に釧路管内をエリアとするフランチャイズ契約を結び、このほど市内にモデルハウスをオープンさせた。
アメカジ工務店の住宅は玄関横にオーバースライド型の電動扉が付いたガレージを備え、内部から玄関や洗面所などに出入りできるのが特徴。ガレージではなく玄関やリビングと一続きの大空間を確保した土間タイプも用意している。
壁紙はコンクリート打ちっぱなし風のものや青やオレンジといった鮮やかな色彩など幅広く用意。主寝室には小部屋としても利用できる広めのウォークインクローゼットを備えるなど、趣味を楽しむことに重点を置く。
大陸建設の土屋憲幸社長は一目見て「楽しそうな住宅だ」と直感。若手社員たちも強い興味を示し、フランチャイズ契約への決断を後押しした。
同社は2015年にヤマチコーポレーション(本社・札幌)が全国展開するヨーロッパデザインの輸入住宅「インターデコハウス」のフランチャイズに加盟していて、これに続く新たなブランドとして受注拡大を図る。
モデルハウスはイオンモール釧路昭和から近い昭和中央6丁目24の8に建設。新型コロナウイルス感染症対策として見学を完全予約制としているが、5月8日のオープン以来約40組が訪れたという。
責任者の目黒真理建築課係長は「ガレージへの関心が強いのは主に男性。中には見学時間の大半をここに費やした人もいた」と話す。
今後は認知度アップに向けてPRを強化する方針だが、工事費用についてはウッドショックの影響で木材価格が読み切れないため、その都度その都度見積もりして示すしかないという。
それでも土屋社長は「家を建てた後で見学に来て『うまく売却できたらこっちに住み替えたい』という人も数組いた。価格に納得できる人に選んでもらえたら」と期待している。
見学予約は前日までに、フリーダイヤル0120(327)292へ。(釧路)