ワーケーション活用へ 遠別町が旧とんがり館の改修を検討

2021年09月03日 15時00分

過疎地域持続的発展計画の素案で

 遠別町は、過疎地域持続的発展計画の素案をまとめた。計画期間は2021―25年度までの5カ年。旧とんがり館を改修し、ワーケーションやテレワークのサテライトオフィスとしての活用を見込むなど、新たな人流を生む取り組みに力を注ぐ考えだ。

 町の人口は1958年の8944人をピークに、ニシン漁業の衰退や国鉄羽幌線の廃止などで人口流出が加速。15年には2806人まで減少し、25年には2200人程度になると予想している。

 過疎化が進む一方、今後の持続的な発展に向け、計画には新たな人の流れを生む対策を盛り込んだ。移住・定住・地域間交流の促進、人材育成の分野では、ワーケーションの受け入れ強化やテレワーク推進、サテライトオフィス整備などに取り組む。

 これと連動し、産業振興として、道の駅「えんべつ富士見」に隣接する旧とんがり館をサテライトオフィスや屋内遊戯施設に改修することも検討している。具体的な事業内容は未定だが、道の駅周辺にあるコテージの活用も視野に入れるなどし、交流人口や関係人口の創出を図る意向。

 交通施設の整備、交通手段の確保では、橋梁補修16橋、点検76橋、防雪柵の設置などを挙げた。生活環境の整備には、継続して公住本町、港、幸和団地の建て替えや老朽化した施設の解体、修繕を進める考え。

 計画案は9月の定例町議会に提出し、議決後に成案化する予定。

(北海道建設新聞2021年9月2日付1面より)


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