設計22年度発注、24年度着工
登別市は18日の市議会総務・教育委員会で、現在地での改築から幌別地区の高台にある陸上競技場に移転する方針を決めた新庁舎の総事業費として45億3100万円を試算することを明らかにした。2022年度に基本計画改定と基本設計、実施設計を一括して発注することを検討している。工事は24年度から2カ年で進め、26年度の供用を目指す。
庁舎建設基本構想改定案、中期財政見通し、大型事業推進プランなどを示した。基本構想改定案についてはこれからパブリックコメントを実施する。
基本構想改定案によると、整備は緊急防災・減災事業債の活用を前提とする。規模は延べ6813m²と描いたが、今後改定する基本計画、基本設計の中で縮減を含めて精査する考えだ。
大型事業推進プランでは建設事業費の年次別内訳を提示。22年度に9600万円、23年度に1億3800万円、24年度に18億8700万円、25年度に18億6500万円、26年度に5億4500万円を投じるとした。
新庁舎は現在地での建て替えを計画していたが、新たな津波浸水想定公表を受け方針を転換。建設地を幌別地区の高台で検討を進め、9月に幌別市街地の中心部から近い千歳町の陸上競技場に決定した。敷地面積は2万3155m²。これを受け、陸上競技場は22年1月1日付で廃止するもようだ。
(北海道建設新聞2021年10月19日付4面より)