22年度に建替か改修か検討へ 伊達市の本庁舎耐震化

2022年02月21日 17時05分

 伊達市は2022年度、市役所本庁舎耐震化に向けて建て替え、改修の両面から検討に入る。22年度に耐震改修に向けた実施設計を予定していたが、多額の費用がかかることに加え、ブレースなどの設置が執務スペースに与える影響や、有珠山噴火など将来の災害にも備えた強度の確保が必要との判断から方針を転換した。3カ年程度かけて進める考えだ。

 21日の22年度予算案会見で、菊谷秀吉市長が明らかにした。このため、耐震改修実施設計費の予算案計上は見送った。

 鹿島町20の1にある本庁舎はRC造、地下1地上5階塔屋2階、延べ6160m²の規模で1975年に完成した。現行の耐震基準を満たしていないため、15年度に本庁舎耐震診断調査をドーコンに発注。耐震改修で10億円、建て替えで30億円の事業費がかかると試算した。

 震度5以上の地震で崩落の危険がある箇所が示されたことを受け、22年度は補強方法の検討を進める計画だった。外断熱工法を選択肢の一つとする方針も打ち出していた。

 ただ、有珠山が噴火すれば震度5以上の地震が発生する可能性が高く、建物の強度を再検討する必要があった。

 財源には国の緊急防災減災事業債の延長などもにらみ、住民合意の形成を進める考えだ。


関連キーワード: 庁舎 耐震化 胆振

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • web企画
  • 川崎建設
  • 日本仮設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,387)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,274)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,253)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,098)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (918)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。