新国保診療所は18床 新冠町が年度内にも基本設計着手

2022年06月02日 16時30分

 新冠町は町立国民健康保険診療所改築の基本構想をまとめた。入院病床18床の確保を前提とし、現行の病棟や診療体制を基準に検討。地域医療や救急医療、災害時の医療体制確保を目指す方向性に掲げる。より具体的な基本計画をまとめていて、年度内の基本設計着手を想定している。2025年度の開院が目標だ。

 1953年に直営診療所として開設。70年に現在地(中央町5の14)に移転新築した。増築を重ね、RC造、2階一部3階、延べ2930m²の規模。診療科目は内科、小児科、外科、整形外科で、一般病床と療養病床を各9床設けている。

 老朽化や耐震性不足に加え、建物が手狭で新型コロナウイルス感染症の対応に困難が生じていること、消防法改正によるスプリンクラーの設置義務などを踏まえて改築する。

 改築の主な基本方針に①町民の環境の要となる医療機関②24時間年中無休の救急患者受け入れ機関としての役割③災害時に医療拠点として役割を果たす④予防医療の確保⑤連携可能な広域医療の確保⑥医療と介護・福祉の連携確保⑦医療従事者の確保―7点を掲げた。

 施設整備の基本的考え方として、バリアフリーやユニバーサルデザイン、省エネルギー、創エネルギーの導入、災害時でも病院機能を維持できる施設などを挙げた。

 改築場所の選定に当たっては①幹線道路に面して公共交通機関の利便性も高く、町民が利用しやすい②救急搬送や他の医療機関への転送に支障が出ない③医療、介護、福祉の連携がとれる④十分な駐車スペースを確保できる―の4点を条件とする。

 基本計画は秋ごろまでに中間報告する考えだ。


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