オホーツク総合局が農業用排水路整備など

　オホーツク総合局産業振興部は、水利施設等保全高度化・畑地帯総合整備中山間地域型中央野崎地区の2024年度新規採択を目指している。農業用排水路375haなどを進める考えで、総事業費26億円を試算。32年度の完了を目指している。

　同地区は、美幌町内の網走川右岸に位置し、営農形態が同一で耕作条件も似ている野崎と美富の2集落からなる畑地帯。タマネギ、小麦、バレイショなどの作付けをしていて、受益面積は387.7ha、受益戸数は35戸となっている。

　水利施設等保全高度化事業・特別型畑地帯担い手育成型美幌豊栄地区(12―20年度)でほ場の整備を実施してきたが用水施設が未整備のため、農業用水は降雨に依存している状態。作物の生産に支障を来しているため整地や暗渠で排水性を高めるとともに、管路や散水施設を整備して改善を図る。

　工事費は19億5300万円を試算し、区画整理に3億5300万円を充てる。内訳は整地10haに3500万円、暗渠56haに1億5700万円、客土22haに1億2000万円、心土破砕32haに500万円、除れき4haに1300万円、土壌改良44haに2300万円。このほか、農業用排水路375haに16億円、測量や用地補償費などに6億4700万円を充てる考えだ。

　同地区を22年度の調査計画地区に盛り込み2カ年調査を進める。