市が要望 2000m²に5億円試算
室蘭市は、室蘭港祝津絵鞆地区緑地整備の2023年度着工を要望している。絵鞆臨海公園ウッドデッキの先にある仮護岸に2000m²の緑地を新設し、祝津埠頭と同公園を接続する計画。総事業費5億円を試算し、23年度は1億1400万円を求めている。22年度の実施設計で施設形状などを固める。
緑地は、21年度に改定した港湾計画の中で新たな形状とする方針を固めた。絵鞆臨海公園の先端部にあり、大型クルーズ船などの接岸へ5月に暫定供用した水深11mの祝津埠頭と目と鼻の先に位置するが、仮護岸のため海で隔てられている。
緑地の新設によって、祝津埠頭に接岸したクルーズ船の乗客、公園や道の駅みたら室蘭の利用者が室蘭市祝津風力発電所の基部を通って施設間を行き来できるようになるため、利便性が高まる。
22年度に発注する実施設計で、緑地の形状やウッドデッキとの連続性を検討する。予算の状況にもよるが、工事は3カ年程度かけて進めたい考えだ。